vs 一橋大学

vs 一橋大学

20-24 (前半15-5 後半5-19)

秋シーズンが終わり入替戦前最後の実践練習の機会となったこの試合、BYとしては最終戦の課題の修正、リザーブメンバーの久々の出場などやるべきことは多かったが、何よりこの試合に勝って入替戦に良い状態で進むことが大事であった。

試合の入りはお互い激しいコンタクトでボールが手につかない状態が続くが、前半4分、WTB古澤がキックカウンターから相手をハンドオフで一人外し、ライン際を駆け抜け大きくゲインする。まさに「直線番長」たる堂々としたランであった。その後ラックからSH藤浪が持ち出しゲインしたところからCTB水石がラストパスを放り、最後はこの日WTBに久々に復帰した上村が右端にトライを決めた。前半12分、こちらのパスが乱れたところを相手にキックされ、自陣深くに食い込まれる。BYはこのエリアからの脱出を試みるも連携が合わずターンオーバーされてしまう。その隙をつかれDFラインをブレイクされトライかと思われたが、WTB八雲がなんとか追いつき決死のトライセーブ。彼のガッツポーズも飛び出たが、これは危険なタックルとみなされてしまった。本来であればレッドカード+認定トライだが、練習試合ということもありレフェリーの温情でペナルティに留まった。その後ラインアウトモールを止めきれず、あっさりと同点に追いつかれてしまう。前半20分またしてもキックカウンターから今度はWTB上村が大きくゲインを切る。ハイテンポで外に大きく展開して相手のペナルティを誘う。ラインアウトからボールがこぼれラックになったところからLO細田が素早くボールを持ち出しトライを決めた。2分後、敵陣ラインアウトモールからHO辻が持ち出しトライかと思われたが、数cm足らずダブルモーションの反則となってしまった。前半残りワンプレー、敵陣スクラムからBKの鮮やかなパス回しで外へ繋ぎ、最後はWTB古澤がトライを決めた。今シーズン中々見ることのできなかった1次ATのサインプレーでの芸術的なトライであった。

後半は秋シーズンリザーブで出場機会の少なかったプレーヤーを多く投入した。後半開始直後FB安藤のロングキックから敵陣深くに入り込むも、FWのミスマッチを突かれ、大きくゲインされてしまう。その後もFWのDFのところで突破を許してしまい、後半34分にトライを決められてしまう。ここから両者ターンオーバーが多い展開が続く。BYはPR鳥飼超豪快な突破で20mほどゲインするが、ノットリリースを取られてしまう。反対にそのペナルティからクイックで攻め込まれたところを今度はFB安藤のジャッカルで防ぎ、ピンチを逃れた。後半15分敵陣ゴール前のラインアウトモールを組み最後はPR鳥飼がボールを抑えスコアを20-12とした。しかし後、FWのDFのところでゲインを重ねられ相手のテンポについていけず、オフサイドの反則からあっという間にトライを返されてしまった。キックオフ直後のラインアウトではスティールされたところから相手のランナーに走り切られ、あっという間に失点してしまった。

惜しくも勝利とはならなかったが、これまで以上に強みと課題が浮き彫りになった試合であったように感じる。特にメンバー間での格差が顕著であった。ほぼフルメンバーで臨んだ前半について言えば、久しぶりの練習試合ということもあり、かなりのびのびとプレーできていた印象である。特にBKの展開力や両WTBの躍動は今シーズン足りなかったBKの決定力を大幅に上昇させたのではないだろうか。FWに関しては体育会相手のセットプレーの精度に苦戦しながらもDFでは前に出て、ハイテンポなATではSHとの連携で良い形を作り出していた。一方で公式戦であればしないようなミスやペナルティがあったのも事実である。後半はかなり試合の期間が空いたメンバーがいたこともあり、タックルの精度に課題がでた。特にFWのラックサイドのDFは今一度確認する必要がある。BKに助けられる部分が多く、選手層の薄さは来年以降も課題になりそうだ。

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