vs KER (慶應理工)

vs KER (慶應理工)

14-12  (前半7-0 後半7-12) BYBの勝利

当初先週予定されていた中大パトス戦が台風の影響で延期され、慶應理工(以下KER)との試合が1ヶ月空いて第4戦となった。ここまで全勝しているBYはこの試合を勝てば1試合を残して2部優勝が決定するのに対し、KERはこの試合を落とすと入れ替え戦自体が厳しくなる状況であった。しかしこの1ヶ月間BYは台風の影響でほとんど練習ができておらず、準備不足が否めない状況であった。またグランドも冠水した影響でギリギリ試合ができるかどうかという状況であった。この環境の中でいつも通りのパフォーマンスを発揮できるかどうかがこの試合の鍵となった。

試合序盤からSO安藤の安定したキックで敵陣に攻め込むもKERの低いタックルとジャッカルでなかなか決定的なチャンスを作り出せない。再三ラインアウトからアタックの機会を得るも、LO細田やPR鳥飼がゲインラインをきれずに後手に回ってしまう。BKのイージーなミスから相手にボールを渡してしまうが、今年のBYの十八番ともいえるビックタックルからのターンオーバーでボールを取り返す。前半15分、SO安藤の神がかったタッチキックからゴールライン直前でモールなどを駆使してFWで攻め込むも思うようにトライを奪えない。再びゴール前まで攻め込みWTB古澤の前が空くが、FB村井からのパスが逸れここでもトライを取りきることができなかった。WTB古澤はこの日、大事な人の前で絶対にトライを取ると意気込んでいたがここではお預けとなった。さらにこの後もゴール前まで攻め込むが思うようにトライが取れない。前半残り5分、今度はこちらのミスから自陣に深く攻め込まれる。相手FWの近場をなんとか止めきった後、相手のキックカウンターをFL角田のジャッカルでターンオーバー。このプレーが前半最大のターニングポイントとなった。前半ラストプレー、ゴール前で組んだモールからゲインし最後はPR桑原がトライを決めた。

後半は序盤から自陣深くまで攻め込まれるが、FL市川の激しいタックルからボールを奪う。その後のセットプレーでは1stフェイズでCTB上村が空いてDFを力強くブレイクし、ハーフウェイラインまで一気に進んだ。その後相手のキック処理ミスから得たスクラムのATでまたしてもCTB上村がノールックのオフロードパスを華麗に決め、最後はCTB水石がトライ。スコアを14-0とした。まさに彼の独壇場である。これで苦しい状況を脱したかに見えたが、直後の相手ラインアウトからのサインプレーでトライを返され再び7点差へと詰め寄られた。その後は後半30分にゴールまでチャンスをFWが決めきることができず、両者共に我慢の時間帯が続いた。残り8分BYはここまで献身的な動きでチームを支えていたFL松浦に代わり、インパクトプレイヤーFL中村を投入した。残りノータイムとなったところからBYはハイタックル等のペナルティを重ね、ジリジリとゲインを許してし最後は左隅にトライを決められてしまう。最後のコンバージョンはプレッシャーをかけ、相手が外し14-12でBYが勝利した。

この結果BYの2部優勝が決まった。しかし、今年のチームの目標はここではなく1部昇格である。この試合を見てもわかる通り課題が多く、自分たちの目指すところへはまだ遠い。入替戦に向けて最後の1ヶ月精進していきたい。

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