33-0 (前半21–0 後半12-0) BYBの勝利
大型台風の影響で延期になり秋シーズン最終戦となったこの試合、前節で2部優勝を決めたBYだったが、入替戦向けていい形で終えることがこの試合の命題であった。
前半3分相手ペナルティから得たチャンスで敵陣深くまで攻め込む。FWで時間をかけながら攻め込むがグラウンディングできず、マイボールスクラムとなる。スクラムでプレッシャーをかけ、アドバンテージを得たところからSO安藤がランで相手を振り切り先制トライした。前半13分今度はこちらの不用意なペナルティから自陣へと攻め込まれてしまうが、PR桑原、鳥飼のモールパイルアップで防ぎきった。前半20分、同じような形から攻め込まれるが、ここは相手のノックオンに助けられる形となった。その後、いいテンポのアタックからSO安藤の裏へのキックに反応したFB村井からWTB八雲へと繋ぎ、いい形を演出するが、トライを取りきることはできなかった。前半25分、ラインアウトモールを10m以上押し切り最後はHO辻がトライ、スコアを14-0とした。その後も同様のチャンスを得るが、ラインアウトがうまく合わず得点を重ねることができない。前半ラストプレー、ゴール前のラックからSH藤浪が反対サイドへ走りきりトライを奪う。21-0でハーフタイムを折り返した。
後半6分ラインアウトの1次ATからPR鳥飼が大きくゲインを切る。相手のオフサイドから得たペナルティから敵陣深くでモールを組み最後はFL市川がトライを決める。その後相手の長いパスを多用したハイテンポなアタックで攻め込まれるが、途中から投入されたHO梅木のジャッカルが相手のペナルティを呼びピンチを防いだ。彼の日頃の元気がプレーの結果として表れた瞬間だった。後半35分、BYは前半同様モールとピック&ゴーを駆使しながら相手を敵陣深くに釘付けにする。FWで時間をかけながら攻め、最後はLO細田がトライ。スコアを33-0としたところで試合終了となった。
前節のKER(慶應理工)は相手に苦しい試合展開となり課題が多く残る試合であったが、今季初の完封勝利を収めることができ入替戦に向けていいはずみをつけることができたのでないだろうか。一方でペナルティが多く、レフリーへの対応で後手に回る部分が多かった点は修正すべき点だろう。しかし、今年のBYが目指す形まで後一歩のところまで来ているのは確かである。残り3週間、最終目標の一部昇格に向けて死力を尽くすのみである